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【アミューズメントチャイルド】 (あみゅーずめんとちゃいるど) 男性1:男女不問1。 いいですか、不問はショタです。生意気ショタです。わかりますか。ショタです。 有償版販売ページはこちら。 【蘭造(らんぞう)】 三十歳と二ヶ月、男性、フリーター。 数ヶ月前に「時代劇の映像は作り物だと気付いてしまった」青年。体が大きくて気の良い馬鹿。 勤務態度はすこぶる真面目。 ​ 【拓郎(たくろう)】 八歳。小学生、男性。 兎に角口が悪い、頭の回る小生意気な小学生。根は素直で家族思い。 いいですか、生意気ショタです。生意気な、ショタです。SaucyBoyです。わかって頂けますか? ※男女どちらも可能。 ★藤丸  くっそぶっさいくな犬のマスコット。  ストラップタイプから超巨大サイズまで、無駄にサイズ豊富に取りそろえられている。 【配役表】 蘭造: 拓郎: ======================================= <拓郎、ベンチで一人ゲームをしている。蘭造、出勤の為その場を通り掛かる。> 001蘭造:──祖父の部屋に招かれて見たその時代劇、そこで見た忍者の生き様。      それは今となっても、心を離れる事はなく。      その日から忍者になる事を長年夢見ていた某(それがし)は!      つい数ヶ月前、その境地へと辿り着いてしまった!      あれは! 作られた映像だという衝撃の事実! 現代に! 忍者は! いない! いやしないのだ!      それでも! 二十年近く夢見た忍びの道を諦めきれなかった某は!      アミューズメントニンジャパークのアルバイトを始める事にした!      早三ヵ月、業務にもすっかり慣れた! 今日も某の爽やかな忍者ライフが……      おや、あんな所に迷子が! 迷子のご案内は最優先! 一番の急務である!      <駆け寄る> 僕ー? どうしたのかなー? にんにん? 002拓郎:っるせーよ! 話し掛けんな! 003蘭造:おっと、これはこれは。 最近の若虎は威勢がいいな! これは手加減できんぞ!      僕ー? お父さんかお母さんはどこかなー? にんにん? 004拓郎:話し掛けんなっつってんだろ! バイト風情が! 005蘭造:おーやおやおや、難しい言葉をご存知だ! ふむ、ここは機嫌を損ねないよう……      <芝居がかって> くっ、囲まれたか……! 若、ここは危険です! 直(じき)に戦場になります!      あちらの迷子センターにお急ぎ下さい! にんにん! 006拓郎:だから話し掛けんなっつってんだろ!? あと手加減丸見えだし俺滅茶苦茶機嫌損ねてるからな!? 007蘭造:何、某の身を案ずる事はありませぬ、にんにん。      忍びの道を選び早二十年。 にんにん。      この命、若の為に散らす事ができるのであればそれが某の忍道! にんにん! 008拓郎:にんにんにんにんうっせーな! 009蘭造:願わくば、また若君のお声でランとお呼び頂く事があれば── 010拓郎:だーもううっせーな! なんか設定出来上がってるし! 全然ゲームに集中できねえ! 011蘭造:お支度が整いましたか! しからばお早く! 迷子センターへ! にんにん! 012拓郎:行っても無駄だよ。 俺、父さんも母さんもいねえし。 013蘭造:へ? 014拓郎:一人でここに来たの。 わかる? 015蘭造:お、おお? これはこれは失礼致しました。 ……はて? 016拓郎:なんだよ。 017蘭造:しからば、若は迷子ではない、と? 018拓郎:若でも迷子でもねえよ。 019蘭造:ふむ、……むむむ? ははーん。 若も忍者の道に魅せられた一人でございますな? 020拓郎:ちげーよ。 021蘭造:では何故ここに!? まさか自力で城から脱出を!? 022拓郎:ちげーよ! 023蘭造:若! 城下に遊びに来るなとは申しませぬ! しかしあなた様は尊い身分なのですから 024拓郎:<遮る> ちげーっつってんだろ! 025蘭造:わぁかぁ! 026拓郎:なんだよ! 027蘭造:このランゾウ、今わかりましたよ! 目当てはコレ、ですな? <懐から藤丸のマスコットを取り出す> 028拓郎:あ? 何だこのぶっさいくな犬!? 029蘭造:フジマルと申しましてな、我が里のアイドルですぞ!      コイツに……会いたかったのでしょう……? 030拓郎:あのな、ちげーよ! 何回言わせんだよ! 031蘭造:思えば若がまだ幼い頃……フジマルと共に、庭を駆け回っておりましたなぁ。 032拓郎:<溜息> ……。 033蘭造:そう、あれは若が八歳の頃、 034拓郎:俺今八歳なんだけど。 035蘭造:<面倒くさそうな顔をする> ……そう、あれは若が六歳の頃。 036拓郎:仕切り直すなら面倒くさそうな顔すんなよ! 037蘭造:手習いを抜け出し、裏山で楽しそうに駆け回る若をそっと見守っていたのが私、ランゾウ……。      そして一緒に駆け回っていたのが、このフジマル……。 混同なさらぬよう……。 038拓郎:どうしたらストラップと成人男性を混同できるんだよ! うっわ、何この顔。 だっせー犬。 039蘭造:何!? このマスコット、この紐をこうするとなんと! 040拓郎:は? まさか走り回るのか!? 041蘭造:なぁんにもおきなーい! 042拓郎:おちょくってんのかてめえ!? 043蘭造:よいではないか! よいではないか! 構ってくれてもよいではないか! 044拓郎:うっざ、うわうっざ! お前忍者じゃなかったのかよ! なんで大名チックなんだよ! 045蘭造:はっ! にゃんにゃんに浮気なさいましたか!? 某猫アレルギーなのに!? にゃんにゃんに!? 046拓郎:しらねーよ! 047蘭造:ほら! ほら! 手触りが、手触りがひたすらに最高ですぞ!? 048拓郎:だーもう! うる! <藤丸を掴む> さい! <藤丸を大きく振り被って> なあ!      <全力で投げるけどそんなに飛ばない> ほら取って来い! 049蘭造:フジマルうううううううううううっ! ……。 <藤丸を懐にそっとしまう> 050拓郎:気が済んだか! 051蘭造:気が済みました! しかし惨(むご)い事をなさる! 052拓郎:惨いのはお前だ! 俺に何回ちげーよって言わせたんだよ! 053蘭造:しかし若、若は少々非力が……その……え……?      某のフジマルがあそこまでしか飛ばない……? 嘘……某の主かよわっ……。 054拓郎:うるせー! ……体、あんまり丈夫じゃないんだよ、俺。 055蘭造:え……? 056拓郎:生まれ付き病弱だったんだ、仕方ないだろ。 だからその分勉強とか、色々頑張って……。 057蘭造:……然様(さよう)でございましたか。 ご無礼を、お許し下さい。 058拓郎:……なあ、お前はどんぐらい飛ぶんだよ。 059蘭造:え? 060拓郎:フジマル。 061蘭造:投げろと仰いますか!? 062拓郎:そうだよ。 063蘭造:……ここでぇ……? ここ某の職場、あ、いや、 064拓郎:職場っつったな? 今職場っつったな!? 065蘭造:某の里でございましてぇ……生まれ育っておりましてぇ……。      そこでマスコットをぶん投げるというのは、こう……。 066拓郎:お客様のご要望だ、フジマルを全力で投げろ! 067蘭造:やだ、最近の若虎は言葉の揚げ足取りまでしてくるぅ……。 068拓郎:くねくねすんな! ほら! 069蘭造:えー……い、いきますよ? ……そおい! <藤丸がすごい飛ぶ> 070拓郎:……すげー飛んだな、お前の職場のマスコット。 後でちゃんと回収しろよ。 071蘭造:はっはっは、でしょう? 成人男性にかかればこんなモンです!      回収ももちのろん! お手の物ですので! 072拓郎:なあ。 ここのパークってショーがすげえってネットで評判らしーじゃん。      お前も出てるのか? 073蘭造:へ? ああ、某はまだまだ未熟故、上忍の方々のようには……。 074拓郎:ふうん、なんだ。      入ったばっかのバイトだから、まだ正社員みたいにショーには出れない、ってトコか? 075蘭造:ぐ……! でも! 某も土産屋のレジは打てるようになったもん! 076拓郎:モンとか言うな! 成人男性! 077蘭造:ま、まあ、入社……こほん。 あー思えば、身体能力の試験はありましたな!      結構な狭き門、某はそれに合格し、こうして勤務もとい日々忍びの道を歩んでいるのですよ! 078拓郎:……なんか、小さい頃からスポーツとかやってた? 079蘭造:全然、……ああ! 忍者の修行はしておりましたよ。 080拓郎:修行? 何してたんだ? 081蘭造:走り込みとか、走り込みとか、家の周りを走ったり、ランニングですな! 082拓郎:つまり走ってただけって事だな? 083蘭造:でもでもでも! 某! 食べ物の好き嫌いはありませんので! なんでも食べれるもんね! 084拓郎:やっぱメシか……。 085蘭造:今絶好のツッコミ所を……! 086拓郎:俺、……俺、野菜が嫌いなんだ。 087蘭造:む? はい。 088拓郎:でも、食べてるんだ。 毎日ちゃんと。 089蘭造:おぉ。 ご立派ではないですか。 090拓郎:家族の前ではちゃんと食べるんだよ。 でも、その後どうしても気持ち悪くて、吐いちまうんだ。 091蘭造:……。 092拓郎:なあ、俺どうすればいいかな。 俺、俺さ、小さい頃から病弱だったから、その。      家族がみんな俺の事を、今もすげー心配するんだ。 もう、八歳になるのに。      だから、メシだけはちゃんと食べようと思って……我儘、言っちゃ駄目だよなあって。 093蘭造:なっ……! 若のような方が我儘を言っていけない道理はありません! 094拓郎:えっ。 095蘭造:私を、ランをご覧下さい!      二十九歳男盛り、忍者の夢を諦めきれず、こうして若の元へ馳せ参じた所存!      人生など我儘でよいのです! あなたの人生なのだから!      あなたが我儘に生きずに、どう生きるというのですか! 096拓郎:お前……お前結構歳いってんのな!? 097蘭造:数ヵ月盛りました! 三十歳と二ヵ月です! 098拓郎:そろそろご両親を安心させてやろうな! 099蘭造:若はもう少し迷惑をかけたら如何(いかが)か! 100拓郎:え、 101蘭造:野菜を食べる、成程それは素晴らしい努力! しかし! 毎食そうして無理をなさってはいけません!      ご家族がそれを知ったらどれほど悲しむか! あなたのように聡い方ならわかるでしょう! 102拓郎:……でも、どうすればいいか。 103蘭造:ご家族に相談なさればよいのです。 さすれば、きっと解決策を共に考えて下さるでしょう!      その、……あれだ! 野菜の量を減らすとか、すりつぶして小さくしてもらうとか! 104拓郎:そんなの面倒じゃん。 ご飯を作ってくれる人にそんな手間、掛けさせたくないよ。 105蘭造:面倒かどうかはあなたが決める事ではなく、相談を受けたご家族が決める事!      それにこのランゾウ、若と今日こうしてお話をして、若の事がもっと好きになりましたぞ!      こんな方がご家族の事を一番に思っているのに! ご家族が面倒に思う事がありましょうか!      万が一、いや、億が一! ご家族に嫌な思いをさせてしまう事がありましても!      某は! ランゾウは! 若の事を嫌いはしませんぞ! 忠義に生きる! それが某の忍道! 106拓郎:……。 で、でも。 107蘭造:それに、それにでございますぞ!? 面倒なら、若もお手伝いすればよろしいではないですか!      ご家族と一緒に厨(くりや)、キッチンの事です! そこに立つ時間! きっと! 楽しいですぞ! 108拓郎:俺が!? 料理なんてやった事ないよ! 109蘭造:ならば始めてみればよいのです! 某もこの里にやってきて三ヵ月、初めての挑戦ばかりでした!      しかし! 今! こうして毎日楽しく勤務しています! レジも打てるようになったもん! 110拓郎:……そっか、そっか! 俺がおばあちゃんを手伝えばいいんだ……! 111蘭造:くっ、最近の若虎はスルースキルも高い……! 112拓郎:今日からやってみるよ! ありがとうな! ラン! 113蘭造:……ははは、やっと子供らしくなられた。 114拓郎:っは!? そんなんじゃねえし! 別にお前に言われたからやるって訳じゃないからな!?      ちょっと、その、検討してたんだよ! 俺だって! 115蘭造:若、若。 某ツンデレよりクーデレ派……こほん。      まだ、若のお名前を頂戴しておりませんでした。 お名前は? 116拓郎:……タクロウ。 117蘭造:タクロウ様。 お手伝いができましたら、また城を抜け出してランを訪ねて下さいまし。      ランは毎日ここにおります。      タクロウ様のお話を聞いて、フジマルと、あの頃のように遊んで! ランのレジ打ちを披露します! 118拓郎:お前図体でかいけどトロそうだからレジ打ちはいい! 別の人にやってもらう! 119蘭造:くっ、いい雰囲気を作ったのに辛辣……ん? どうなさいましたか、ご婦人。 120拓郎:あ、ばーちゃん! おせーよどこ行ってたんだよ! 121蘭造:若のおばあ様でいらっしゃいましたか! これはこれは!      ……ははは、お買い物で。 ええ! 若はとても良い子でお待ちしておりました! 122拓郎:はあ!? 遊んでもらってたんじゃなくて、俺が遊んでやってたの! 123蘭造:成程、若はご両親ではなくて、おばあ様とご一緒でございましたか。      そうならそうと言って下さればいいものを。 124拓郎:うるせーな! いいだろ別に! 125蘭造:ん? ……ほほう。      そうですか、おじい様へのお土産を買いに。 こうして我が里を訪ねて下さったと。 126拓郎:んな事言わなくていいんだよばーちゃん! ほら、行こ! 127蘭造:おお……! 若はレディーファーストも完璧でござるな! 流石! 某の若! 128拓郎:うるせーお前の若じゃねえ! ……またな! ラン! 129蘭造:……ははは。 また遊びに来て下さるらしい。      これだから、忍者はもうしばらくやめられんな。      ありがとうございました! またのご来訪を、お待ちしております! にんにん! 130拓郎:アイツほんっと、声でけぇ……。      おばあちゃん、ちゃんと買えた? フジマルのジャンボぬいぐるみ。      うわぶっさいく。 ほんと、なんでじーちゃんはこんなの欲しがったんだか……。      へ、父さんに送る!? イギリスに!? まぁた、母さんに怒られるよ、エアメールで。      ……おばあちゃん、今度でいいから、俺もこういうの欲しいな。      手触りがいいんだよ、手触りが!      ……ほんと!? 買ってくれる!? うん、ありがとう! ほら、早く行こう! 2016.12.27 完成 羽白深夜子 2018.4.9  修正 羽白深夜子 2020.1.10 修正 羽白深夜子 2024.5.1 更新 羽白深夜子 サイトへ戻る