最終更新:2024/5/1
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【マイフェアレディ】 (まいふぇあれでぃ) 男性2:女性2~3。 有償版販売ページは
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。 【男】 人生で清い事しかした事がない男の子。 彼女の初めてのお宅訪問でものすごい勢いで浮かれている。 【女】 黒髪ロングに白ワンピの清楚系女子。 電話で逐一進捗を報告する、都市伝説級に気遣いができる女の子。 【妹】 部活帰りの可愛い、男の妹。 人生をまっすぐ見つめてるタイプなので、ついお兄ちゃんが童貞だと口に出してしまう。 ※「母」と兼ね役可。 【父】 男と妹の父親。 息子の彼女来訪を楽しみにしていたが、愛する奥さんとデートが決まった為大変浮かれている。 【母】 男と妹の母親。 童謡「不思議なポケット」はわかるな!?そう!それだ!絶対にそれを歌うんだ!!!!!!!!!! ※「妹」と兼ね役可。 【配役表】 男: 女: 妹: 父: 母: ======================================= <電話の呼び出し音。> 001女:もしもし、私メリーさん。 今、あなたの家の最寄り駅に着いたの。 002男:……お、おう。 003女:……反応薄くない? 004男:いや、え? そんな使い古されたネタで電話掛けてくるタイプだと思ってなかったんだよ。 005女:そう? 006男:うん、びっくりした。 はいはい、最寄りに着いたんだね。 迎えにいこうか? 007女:いいよいいよ。 家まで歩いて十分くらい掛かるでしょ。 008男:そうそう、よく覚えてるな。 009女:ちゃんと覚えてるよ。 今、最寄り駅のコンビニの前を通ってるの。 010男:それ続けるんだ。 011女:様式美だもん。 012男:へー。 あっ、そうだ! 服どういうの着てきた? 013女:えっち。 014男:そういうのじゃないって! ほら、俺も心の準備しておきたいんだって。 015女:そう? んーと、ありきたりだよー。 ジャケットと白ワンピとー、パンプス。 私黒髪で長いから、なんていうかー今風ではないのかも? 016男:いいじゃんいいじゃん! 俺そういうカジュアルな服好きだよ! 017女:ほんと? よかった! ちょっと返り血で汚れてるんだけど 018男:何? ごめん今、一瞬電波飛んだわ。 汚れてる? 019女:あ、そうそう。 020男:昨日雨降ってたからなー。 服がちょっと汚れてるくらい気にしないよ。 021女:でもほら、ご家族が怯えちゃったら悪いかなって……。 022男:汚れてるくらいで怯えないって。 自分で言うのもアレなんだけど、うちの家族、みんなノリが良いから。 023女:そ、そう? 024男:うん。 心配しなくていいよ。 025女:そっかあ。 よかった、お土産持ってきて。 026男:えっ!? そんな気ぃ使わなくてよかったのに! 027女:そんな訳にはいかないよ、大事な息子さんを頂く訳だから。 028男:……もー。 ま、なんて言うか……嬉しいよ。 へへ! 029女:ふふっ! 030男:ちなみに何持ってきたの? 031女:内臓! 032男:ホルモンかー! うん、うちの家族みんな好き好き! ありがとな! 033女:ちょっと違うけど、どういたしまして! 今、あなたの家から一番近い交番の前を通ったの! 034男:様式美ね。 父さんも母さんもすげー楽しみにしててさあ。 妹は部活に行ってるから、帰ってきたら紹介するわ。 035女:ありがと。 <笑う> またご家族の話だ。 沢山聞いたよ? 036男:あれ、そだっけ。 037女:ありとあらゆる手を使って調べたよ。 038男:そんな事しなくてもいいのに! あ、でもこれは知らないんじゃない? 039女:もー、今から会えるんだからご家族の話はいいってー。 040男:うちのじいちゃん陰陽師の末裔でさー、悪魔祓いとかしてたのー。 041女:ごめんその話ちょっと詳しく聞かせて。 042男:お? 気になる? 043女:導入から思わぬパンチ力で思わず足が止まった。 044男:普通のじいちゃんだったよ。 そんな気にしなくていいのに。 045女:楽しみすぎて、うん、膝が震えてきちゃったな。 046男:え、大丈夫!? やっぱ迎えにいこうか? 047女:いッ、いいです! あの、帰ります! 048男:えー帰らないでよ! 折角すぐそこまで来たんだからさあ! 049女:だ、だっ、おじッ、悪魔、払い……? 現代日本社会において……? 050男:ああ、まあ……もう、死んじゃってんだけどな。 051女:セーフ! 052男:え? 053女:あ、ちょっと心のセーフティーロックがその、悲しみのセーフティーロックが作動して……! 054男:ああ、びっくりした。 心のセーフティーロックが作動する程、悲しんでくれたんだね。 055女:うん。 056男:悪魔祓いのじいちゃんが、死んだの。 <悲しそうに> 057女:悪魔祓いのじいちゃんが! 死んだの! <嬉しそうに> 058男:優しいんだな。 ありが── 059父:息子よ! 060男:うわっ何、びっくりした! 061父:むーすーこーよー! <テンションのあまり息子の肩を掴んでガクガク言わす> 062男:何何何! 脳! 揺れてる! 俺の脳がやばい! 063父:父さんから残念なお知らせと、ラッキースケベなお知らせだ! 064男:ラッキー……? な、何。 <電話口で> あーごめん、ちょっと待って! 065父:訪ねてくると噂の彼女さんと電話か! 066男:訪ねてくると噂の彼女と電話だよ! 何だよ! 067父:非常に残念な話だが、父さんと母さんは今からデートをしてくる! ので! 噂の彼女さん初来訪に立ち会う事ができない! 068男:お、おお……。 069父:非常に残念な話だがなんと、 <小声> この家は只今からお前と彼女さんのワンオンワンになる! 070男:お、おお、 <一瞬テンションが上がる> そ、そっか! 楽しんで! 071父:お前もな! 息子! 息子によろしく! 072男:アンタ最低だな!? 073母:息子。 074男:何母さんまで!? ああ、父さんとデートに行くんだって? 075母:かーさんのポーケットーにいい物が一つ。 <ポケットから何か取り出して渡す> 076男:コレッ、こ、やめろよこういうの! 両親からのこういうプレゼントはその、青少年によくないと思う! 077母:お前が母さんに孫というプレゼントをくれても、母さんは一向に構わないぞ? 078男:あの父にしてこの母あり! 079母:叩いても増えないから、 <小声> 破かないようにね。 080男:やめろよ! デート行ってらっしゃい! <電話口へ> ごめんな騒がしくて! 081女:大丈夫! 今、あなたの家から一番近いコンビニの前を通ったの! 082男:<笑う> さっきから思ってたんだけどさあ。 そんな電話掛けてくる都市伝説あったよなー。 083女:……あったねー! 084男:アレ電話掛けてきて後ろに立って、何するんだっけ? 怖がらせておしまい? 085女:顛末? 社会的には行方不明だよー。 086男:へー、よく知ってんねえ! 087女:でしょ! 088男:優しくて博識で、俺には勿体無い彼女だなあ……。 089女:……あの、さっきのご両親との話でも思ったんだけど。 090男:ん? 091女:私って、彼女……なの? 092男:えっ。 093女:ほら、さっき、その、お父様が……。 094男:えっ、あ、あー! 親父も気が早いよなあ! 095女:そ、そうだよね、私びっくりしちゃって……。 096男:ま、まあ、その、俺、女の子が家に遊びにくるの、初めてだから! 097女:ほんと? 098男:ほんとほんと! その、俺も家族も舞い上がっちゃって! 099女:そうなんだ、なんか恥ずかしいな。 100男:ほんと、ほーんと、気にしないで、ね!? 101女:わかった。 あ、キミが住んでるマンションの前、着いたよ。 一端電話切るね。 102男:うん、正面のエレベーターに乗って、九階だからね。 103女:はあい! 104男:……っしゃあああああ! 母さん、母さん! 余計な事しやがって! マジありがとう! ま、まあ? 母さんはああ言ってくれたけど、俺清いからなぁ! 人生で清い事しかした事ないからなあ! 多分、恐らく、きっと! 105妹:ただいまー。 ちょっとお兄ちゃん、何ニヤニヤしてんの? 106男:お帰り妹。 何だよお前、部活じゃねえのかよ。 帰ってくるのはえーよ。 107妹:んーなんかね、白いワンピースで血塗れの女が歩き回ってるの、交番のお巡りさんが見たんだって。 早く帰されちゃった。 108男:マジかよ、怖えな。 109妹:髪が長くて顔が見えなかったらしいけど、電話しながら歩き回ってるんだって、怖くない? 110男:うん。 あの子大丈夫かな。 111妹:誰か来るの? 112男:ああ、まあ…… <にやけている> 113妹:誰? 114男:へへ。 彼女。 115妹:へーカノ……彼女ォ!? 116男:そう! 黒髪ロングに白ワンピな、俺の清楚系の彼女! 117妹:ん? 118男:さっきまで電話してて、マンションの前に着いたーって切ったからそろそろ 119妹:兄よ。 120男:何だ、妹。 121妹:え、正気? 122男:滅茶苦茶正気だが? 123妹:白いワンピースの、不審者の話をしましたな? 124男:しましたな。 125妹:さっきまで電話をしていた? 126男:してた、さっきまで。 127妹:疑いようもなく噂の不審者じゃん! え!? 何!? どういう事!? 128男:おいおいおい、人の彼女を不審者扱いすんなよ。 129妹:白ワンピ! 130男:うん。 131妹:顔が見えないくらい、長い髪! 132男:まあ、黒髪ロング。 133妹:さっきまで、電話してたんだよね!? 134男:たまたま、不審者と格好が似ちゃったんだろ。 もうマンションに着いたって言ってたからそろそろ、 135妹:私さっき帰ってきたけど、マンションの玄関ホールもエレベーターも誰もいなかったよ!? 136男:え? 137妹:そもそもお兄ちゃんつい昨日彼女欲しいって騒いでたじゃん! 138男:ぐっ、 139妹:こんな童貞妄想野郎に一日で彼女ができる訳ないでしょ! 140男:ああああああああああああああああああああ! 141妹:うるさっ、え、やば……こわ……。 142男:おまッ、お前、お前! 妹と言えど童貞とか! 言っていい本当の事と言っちゃ駄目な本当の事があるんだぞ!? 俺はどッどッどッどッどッ童貞じゃない! 143妹:なんかごめんね。 144男:でも、でもっ、訪ねてくる女の子に心当たりはあるし! 145妹:あんの!? 146男:マッチングアプリ! 147妹:最先端! 148男:声の感じでこの子かなーって思ってるんだけど 149妹:肌色こんがりパツキンギャルメイクの今時ファッションじゃねーか! この人のどこが清楚系なの!? 150男:妹よ、偏見はよくないぞ。 気が利く子なんだ、お土産に内臓持ってきてくれるって言ってたし、 151妹:きな臭いというか血生臭いな!? 152男:俺も返り血で汚れてる、なんて聞いた時には驚いてすっとぼけたけど。 ホルモンならしょうがないよな! 153妹:待って待って待って待って 154男:捌いてくれたんだろうなあ、家畜。 155妹:気遣いと屠殺ができる自慢の彼女、みたいな顔する前に一瞬、一瞬話聞いて? それは本当に牛とか豚のホルモンなの? 156男:鳥かもしれないぞっ! 157妹:内臓って言ってたよね!? 内臓って言ってたんだよね!? 嫌だよ私、初めて彼氏の家に来る時に家畜捌いて内臓取り出してくる人も、 一切の疑いを持たないお兄ちゃんも! 158男:もー、彼女ができようが俺はお前の兄ちゃんだから、そんな心配すんなって! 159妹:そこの心配じゃねえんだ!? 返り血の発生源とか内臓の製造元について懸念してんだ!? そもそも格好が疑いようもなく噂の不審者じゃん!? 160男:あの子がそんな悪い子な訳がない! 161妹:騙される男は大体そう言うんだよ! 大体このマンションオートロックだから入ってこれる訳、 <ノック音。> 162女:──もしもし、私メリーさん。 今、あなたの家の前に着いたの。 163妹:今メリーさんって言った! 164男:ああ、入ってきていいよ! 165妹:入ってきていいよじゃねーんだわ!? 話聞いてた!? 166男:鍵開いてるからさ! 167妹:防犯意識ザルか!? 168男:いやだってだってだって、黒髪ロング白ワンピで清楚系って聞いたら、なあ!? 169妹:ようするに、清楚系の知らない女がナウ訪ねてきてるって事でしょ!? ああ、さっき帰った時チェーンロックしてよかった……! 170男:あ、じゃあ俺迎えに出ないとだな。 171妹:迎え行かなくていいから! 警察けいさ── 172女:私メリーさん。 ──今、あなたの後ろにいるの。 <男、妹、息を呑んで振り向く。> 2021.3.17 初版 羽白深夜子 2021.3.21 更新 羽白深夜子 2021.4.1 更新 羽白深夜子 2024.5.1 更新 羽白深夜子
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